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フアドよりご挨拶〜私たち家族のオリーブオイル






レバノンはオリーブの原産地に位置し、紀元前4000年には、すでにオリーブの栽培が行われていたと伝えられています。その栽培技術は交易の民、フェニキア人によりギリシャ、イタリア、スペインなど地中海全域へと広められました。私の故郷では村中の丘にオリーブの木が茂っていて、樹齢100年を超える古木もあり、中には1000年を超えるシンボルツリーもあります。毎年4月になると白い小さな花が一斉に咲き、10月にはたくさんの実がなります。その光景はとても美しく、子どものころから見慣れている私でさえ感動を覚えるほどです。


私たちにとってオリーブオイルは日本のお醤油のように食卓には欠かせないものです。また、食事に使うだけでなく、便秘の予防や胃の調子を整えるために朝スプーン1杯のオイルをそのまま飲んだり、祖父母の時代では傷ややけどの応急手当てに使ったり、髪や肌の手入れなどにもオリーブオイルを使っていました。1970年代、オリーブオイルに豊富に含まれるオレイン酸が心臓病や動脈硬化の予防に効果があるという研究調査が発表され、地中海地域の食生活が世界中でブームになったことは私自身とても嬉しく感じています。


私は国費留学生として来日して以来、30年余りを日本で過ごしてきました。学生の頃からレバノンと日本の橋渡しをしたいと思い続けてきましたが、残念なことに、レバノンというと戦争のイメージしか思い浮かばない方がほとんどです。しかし、レバノンを南北に走る二つの山脈は「中東のスイス」と呼ばれるほど美しく、毎年スキーヤーで賑わっています。レバノンという国の名前も、セム語で山の「白」を意味しているところからきています。そして、その山々が蓄えた豊かな水脈のおかげで、レバノンには他の中東諸国には見られない緑の穀倉地帯が広がっています。実際、ローマ帝国領だった時代には「ローマの穀倉」と呼ばれていました。古来、この大地で育まれてきたオリーブを日本のみなさんに紹介することは、日本とレバノンの小さな架け橋になると信じています。


FUADO'S HARVEST(フアド農園の豊かな実り)と名づけ、私たち家族が四代に渡って愛し続けているこのオリーブオイルは、エクストラヴァージン・オリーブオイルの中でも最高級のひとつであると自負しています。バターのかわりにパンにつけたり、サラダやパスタにかけたり、さまざまなお料理に、愛情を込めて育てた私たちのオリーブの味をぜひ一度お試しください。




レバノンのオリーブ農園



食卓風景



農園にて



収穫前のオリーブの実
レバノン生まれ。大学卒業後に来日し、日本語や日本の司法を学ぶ。サラリーマンとして企業で国際取引などの 法務を担当。現在はフリーランスで、建築法をメインに様々な案件で活躍。大塚国際美術館(徳島県鳴門市) の設立時には、世界中の名画を原寸大で写真陶版製作する権利許諾などに奮闘し、短期間で成し遂げる。日本語・フランス語・英語・アラビア語を駆使し、休日はバックパッカーのような海外旅行を楽しむのが趣味。 2010年より慶応義塾大学大学院法学部にて国際取引法の講師。国籍は日本。

資 格
ニューヨーク州弁護士資格 レバノン国弁護士資格 元東京第二弁護士会会員(外国法事務弁護士として)

学 歴
1974年 レバノン国立大学法学部卒
1980年 大阪外国語大学、文部省国費留学生用日本語入門コース卒
1980年4月 広島大学法学部にて、国費留学生として国際司法研究
1982年 広島大学大学院法学部 修士課程取得
1987年 慶応義塾大学大学院法学部 博士コース終了
1991年 ニューヨークのColumbia University大学院法学部Master取得
2007年 Vancouver(カナダ)のUBC大学法学部で研究(民法、建築法)

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